時分の花
世阿弥の著書に「風姿花伝」というのがある。おそらく古典の教科書で習っていると思うので、名前だけは聞いた事があると思う。何が書いてあるかというと能楽について書いてある。いわば古典芸能のバイブルみたいなものだ。
さてそこに書いてある事で有名な言葉が「時分の花」という言葉です。
各年代別に人として芸能人として、どういった立場にあるのか。どう見られているのか。そしてその年代の人たちにはどういった教育をし、どう指導し、さらに本人達の心構えはどうあるべきかなど。それは能楽者だけでなく一般人の生活にも当てはまる事なのです。
たとえば幼年期。今の学年で言うと、幼稚園くらいから、小学校低学年くらいの芸能人はどういった立場にあるのか。世間からどう見られているのか。そして本人達はどうすべきなのか。
能楽や歌舞伎界でもそうですが、小さな子供に対しては、稽古のたびに、まず誉め、おだて、芸事は面白いものだと思わせるようにしているようです。子供自身から率先して、稽古に励むようにもっていく事が大切だという事ですね。何事も始めが肝心という事でしょう。きつく叱ったり、指導する事は逆効果で、やる気を削いでしまう事にもなりかねないという事です。これは一般の社会にも通じる事だと思います。
さらにやりたい事を自発的にやらせる。本人が興味をもった事に親(師匠)は、あれはダメ、これもダメ、と口を出さず、芽生え始めた子供の才能をのばし、横道に外れない程度に見守りをすればよいという事です。小さな子供って何をしても可愛らしいじゃないですか。ものを投げる、たたく、大きな声を出してうたう。好奇心旺盛で何にでも手を出す。善悪の判断がまだできないから、そこのところは親が気を付けて、経験を積ませていけばいいわけであって、そうすると時には親や師匠を上回る才能が育つかも知れないのです。
とにかく子供は何をしたって可愛いじゃないですか。子供を憎らしく思うのは、それ自体、大人として、親として心構えと自覚がない証拠でしょう。
さてその次の年代。10歳から14歳くらいの少年期です。いわゆるローティーンです。世阿弥は「風姿花伝」でこう絶賛しています。この年代の少年はその存在自体が美しい、と。つまり小さな子供は何をしたって可愛いですが、少年期の子供は何もしなくても可愛いという事です。
たしかに見た目は小柄で、声も高い。まだまだ子供ッ気が抜けない。でも社会の事がわかってき始め、自我が芽生え始め、そろそろ他人の目を気にする世代です。自分の行動で周囲の大人がどう反応するかなど、気になり始め、それに応えようとする。羞恥心と積極さが色気となって表現される世代です。
そんな世代から、掛け値なしで可愛い中学生フォークデュオが生まれようとしています。
男の子に対して可愛いというとバカにしたようですが、そうではなく、先に言った子供らしい可愛さではなく、もうすぐ大人になってしまう時期の色気を含んだ可愛らしさなのです。
世阿弥のいう「時分の花」を体現したような美しさと可愛さが溢れています。
「さくらしめじ」
すでに芸能事務所の所属で中学1年生二人のフォークデュオ、田中 雅功 ・ 高田 彪我の二人です。(たなかがく・たかだひょうが)
がく君は残念ながら声変わりが始まっていますが、ひょうが君は子供らしいハイトーンの歌声です。
見たところしっかり者だが、ちょっと女の子っぽくて表情豊かながく君。
イケメンで一見落ち着いているように見えるが、ほんとうは多感なひょうが君。
二人のまったり、ゆったりとした様子を見ていると心が豊かになってくるのです。
10年ほど前、同じように中学生の兄弟フォークデュオで「平川地一丁目」というグループがありました。このブログでしつこく、何度も紹介しましたので、覚えている方もいらっしゃるとは思いますが、彼らの特徴はデビュー直前までズブの素人であったという事です。ましてや佐渡島在住という地理的な不利もありました。東京の芸能プロで鍛えられる暇もなく、芸能界に慣れる暇もなく、彼らの「時分の花」の時期は一瞬に過ぎていきました。
ところが「さくらしめじ」は、周囲に芸能界を目指す宿敵が多くいるという刺激のある環境で、多くのレッスンなどを受け、「時分の花」を咲かせようとする心構えができていたといえましょう。
今、彼らは「時分の花」を咲かせようとしています。しかし、がく君にはすでに声変わりの兆候が見え、それはひょうが君にもいつか来る事です。さらに2.3年後には確実に大人の体型になり、声も太くなってしまいます。少年の哀しい宿命です。可愛らしさも徐々に薄れていくことでしょう。その時こそ、彼らのほんとうの実力の発揮どきです。楽しみにしています。
とにかく3月11日には彼らのCDが全国発売されます。ほんとうに聴いていて眠たくなるような「きのうのゆめ」。
がく君のボーイテノールが基本となって、聴いていてウトウトしていると、突然ひょうが君が高い声でかぶせてき、目を覚まさせます。癒されます。今まで癒しの曲というものをたくさん聴いてきましたが、自分自身が意図的に癒されようという気があって、聴いてきたんだと思います。ところが彼らの歌声は何の先入観なしに聴いていても心なごやかにしてくれます。
ひょうが君は動画の中で今年の目標として、「CD100万枚」をあげました。私は彼らのおふしゃるさいとで「100万枚の売上げ」は確実だと宣言しました。さらに紅白歌合戦やレコード大賞も夢ではないと言っちゃいました。
ですので、ご協力お願いします。
3月11日CD全国発売「いくじなし/きのうのゆめ」
さて、彼らと同時期にやはり、同じ中学生くらいのユニットが2組デビューするようです。(MAGiC BOYZとM!LK)しかし彼らの歌ほど、こころ動かせる作品ではありませんでした。年齢より、ちょっと背伸びしているような作品で、「時分の花」を無視したような作品でしたのであえて紹介はしません。
「さくらしめじ」につきましては
『男の子萌え』(http://otokonokomoe.blog18.fc2.com/)サイトより情報を頂きました。感謝します。
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宇野昌磨君の世界ジュニア選手権の演技。ここで見られます。SP1位です。まあ当然ですが・・・。
それにしても、ますます美少年ぶりに磨きがかかってきた感じです。
何でフジテレビは全国放送してくれないんですかね。
http://skating.livedoor.biz/archives/51913816.html
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川崎の上村遼太君も中学一年生でしたね。がく君、ひょうが君と同じ学年ですね。
世阿弥の著書に「風姿花伝」というのがある。おそらく古典の教科書で習っていると思うので、名前だけは聞いた事があると思う。何が書いてあるかというと能楽について書いてある。いわば古典芸能のバイブルみたいなものだ。
さてそこに書いてある事で有名な言葉が「時分の花」という言葉です。
各年代別に人として芸能人として、どういった立場にあるのか。どう見られているのか。そしてその年代の人たちにはどういった教育をし、どう指導し、さらに本人達の心構えはどうあるべきかなど。それは能楽者だけでなく一般人の生活にも当てはまる事なのです。
たとえば幼年期。今の学年で言うと、幼稚園くらいから、小学校低学年くらいの芸能人はどういった立場にあるのか。世間からどう見られているのか。そして本人達はどうすべきなのか。
能楽や歌舞伎界でもそうですが、小さな子供に対しては、稽古のたびに、まず誉め、おだて、芸事は面白いものだと思わせるようにしているようです。子供自身から率先して、稽古に励むようにもっていく事が大切だという事ですね。何事も始めが肝心という事でしょう。きつく叱ったり、指導する事は逆効果で、やる気を削いでしまう事にもなりかねないという事です。これは一般の社会にも通じる事だと思います。
さらにやりたい事を自発的にやらせる。本人が興味をもった事に親(師匠)は、あれはダメ、これもダメ、と口を出さず、芽生え始めた子供の才能をのばし、横道に外れない程度に見守りをすればよいという事です。小さな子供って何をしても可愛らしいじゃないですか。ものを投げる、たたく、大きな声を出してうたう。好奇心旺盛で何にでも手を出す。善悪の判断がまだできないから、そこのところは親が気を付けて、経験を積ませていけばいいわけであって、そうすると時には親や師匠を上回る才能が育つかも知れないのです。
とにかく子供は何をしたって可愛いじゃないですか。子供を憎らしく思うのは、それ自体、大人として、親として心構えと自覚がない証拠でしょう。
さてその次の年代。10歳から14歳くらいの少年期です。いわゆるローティーンです。世阿弥は「風姿花伝」でこう絶賛しています。この年代の少年はその存在自体が美しい、と。つまり小さな子供は何をしたって可愛いですが、少年期の子供は何もしなくても可愛いという事です。
たしかに見た目は小柄で、声も高い。まだまだ子供ッ気が抜けない。でも社会の事がわかってき始め、自我が芽生え始め、そろそろ他人の目を気にする世代です。自分の行動で周囲の大人がどう反応するかなど、気になり始め、それに応えようとする。羞恥心と積極さが色気となって表現される世代です。
そんな世代から、掛け値なしで可愛い中学生フォークデュオが生まれようとしています。
男の子に対して可愛いというとバカにしたようですが、そうではなく、先に言った子供らしい可愛さではなく、もうすぐ大人になってしまう時期の色気を含んだ可愛らしさなのです。
世阿弥のいう「時分の花」を体現したような美しさと可愛さが溢れています。
「さくらしめじ」
すでに芸能事務所の所属で中学1年生二人のフォークデュオ、田中 雅功 ・ 高田 彪我の二人です。(たなかがく・たかだひょうが)
がく君は残念ながら声変わりが始まっていますが、ひょうが君は子供らしいハイトーンの歌声です。
見たところしっかり者だが、ちょっと女の子っぽくて表情豊かながく君。
イケメンで一見落ち着いているように見えるが、ほんとうは多感なひょうが君。
二人のまったり、ゆったりとした様子を見ていると心が豊かになってくるのです。
10年ほど前、同じように中学生の兄弟フォークデュオで「平川地一丁目」というグループがありました。このブログでしつこく、何度も紹介しましたので、覚えている方もいらっしゃるとは思いますが、彼らの特徴はデビュー直前までズブの素人であったという事です。ましてや佐渡島在住という地理的な不利もありました。東京の芸能プロで鍛えられる暇もなく、芸能界に慣れる暇もなく、彼らの「時分の花」の時期は一瞬に過ぎていきました。
ところが「さくらしめじ」は、周囲に芸能界を目指す宿敵が多くいるという刺激のある環境で、多くのレッスンなどを受け、「時分の花」を咲かせようとする心構えができていたといえましょう。
今、彼らは「時分の花」を咲かせようとしています。しかし、がく君にはすでに声変わりの兆候が見え、それはひょうが君にもいつか来る事です。さらに2.3年後には確実に大人の体型になり、声も太くなってしまいます。少年の哀しい宿命です。可愛らしさも徐々に薄れていくことでしょう。その時こそ、彼らのほんとうの実力の発揮どきです。楽しみにしています。
とにかく3月11日には彼らのCDが全国発売されます。ほんとうに聴いていて眠たくなるような「きのうのゆめ」。
がく君のボーイテノールが基本となって、聴いていてウトウトしていると、突然ひょうが君が高い声でかぶせてき、目を覚まさせます。癒されます。今まで癒しの曲というものをたくさん聴いてきましたが、自分自身が意図的に癒されようという気があって、聴いてきたんだと思います。ところが彼らの歌声は何の先入観なしに聴いていても心なごやかにしてくれます。
ひょうが君は動画の中で今年の目標として、「CD100万枚」をあげました。私は彼らのおふしゃるさいとで「100万枚の売上げ」は確実だと宣言しました。さらに紅白歌合戦やレコード大賞も夢ではないと言っちゃいました。
ですので、ご協力お願いします。
3月11日CD全国発売「いくじなし/きのうのゆめ」
さて、彼らと同時期にやはり、同じ中学生くらいのユニットが2組デビューするようです。(MAGiC BOYZとM!LK)しかし彼らの歌ほど、こころ動かせる作品ではありませんでした。年齢より、ちょっと背伸びしているような作品で、「時分の花」を無視したような作品でしたのであえて紹介はしません。
「さくらしめじ」につきましては
『男の子萌え』(http://otokonokomoe.blog18.fc2.com/)サイトより情報を頂きました。感謝します。
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宇野昌磨君の世界ジュニア選手権の演技。ここで見られます。SP1位です。まあ当然ですが・・・。
それにしても、ますます美少年ぶりに磨きがかかってきた感じです。
何でフジテレビは全国放送してくれないんですかね。
http://skating.livedoor.biz/archives/51913816.html
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川崎の上村遼太君も中学一年生でしたね。がく君、ひょうが君と同じ学年ですね。