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Channel: ガニメデス(Ganymedes)
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虚無感

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虚無感

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今、心の中が虚無感でいっぱいです。
というのも、あの国会の安保法案の与党による強行採決が原因です。

あきらかに憲法違反ですし、あきらかに国民の半数以上が反対している。
さらにこの法案を国民が理解していない事を総理大臣自身が承知している。
なのに数の力で押し切って、強行採決する。

国会に与党議員が多いから仕方がないと言うけれど、多くの選挙民は何もこの法案を通してもらいたくて、与党議員を選んだわけでもない。アンケートに寄れば、与党に期待する事として、1位は「経済対策」2位は「年金などの社会保障」たしか「安全保障」は4位で11%ぐらいだったと思う。

民主党政権が崩壊し、経済がどん底状態のままだったから、なんとかしてもらおうと、自民党を選んだ国民も多いと思う。なのに経済対策は中途半端で好景気を実感している人は少ない。そういう状態なのに、別にしてほしくもない「安保法案」に対しては与党は結束して、実行しようとする。高村さんや谷垣さんといった執行部も中心となって動いていた。彼らはたしかハト派だったと思うのだがいつから変節したのだろう。昔の自民党ならもっと反対意見や、少数意見がいっぱい出ていたはずなんだが、何か今は不自由不民主党になってしまったみたい。言論弾圧を平気でのたまう、頭の悪い人もいるようですし。頭数だけ合わせるだけの議員が多すぎるみたいです。


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昔と違って国際情勢も変化しているから集団的自衛権も仕方がないという人もいるが、現在はけっこう平和ですよ。20世紀のアメリカとソビエトの2大国による冷戦状態のほうがもっと深刻だった。キューバ危機の時なんか即、核戦争かといわれたくらい。核ボタンひとつで世界は破滅するといわれた。その時にくらべれば今はごく平和だと思う。平和で国家間の戦争がないからこそ、個人的なテロ闘争や非国家団体の「イスラム国」が暗躍する。


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ネトウヨさんたちは言う。「中国が攻めてきたらどうする。尖閣諸島や沖縄が危ない。チベットや、ウイグルでは多くのひとが侵略してきた中国軍によって虐殺されている。」とか。
総理も名指しではハッキリ言わないが、仮想敵国は中国と決めつけ、今回の法案を出してきたんだろう。
そしたら中国軍と同じ程度の軍備を持たなければならなくなる。でも中国は「核」を持っているよ。何も軍隊が攻めてこなくても、核ミサイルを2,3発落とされればそれで日本は終わりだ。(そうなれば日本だけではすまないだろうが)
それに日本国中に原発がたくさんある。これをミサイルで狙い撃ちされればえらい事だ。

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中国がこれほどの勢いを持った背景には経済大国という自信がある。でも逆に経済が破綻すれば国際的影響力はダウンする。
だから本当に敵国だと思うのなら、経済的に圧力を掛ければいい。中国国内にある日本企業の工場や商社を引き揚げればいい。中国からの輸入を制限すればいい。
軍事面では仮想敵国でも、経済面ではよきパートナー。これ、どう付き合っていくつもりなのかな。

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1960年、安倍総理の祖父の岸さんが総理大臣の時に日米安保法改正の時、この時も国民の安保反対運動があった。
でも強行採決した。
55年後の孫の時代、また同じような事になった。
不思議な偶然だが、55年前の時、4年後の1964年に東京オリンピックがあった。今回も5年後の2020年に東京オリンピックがある。

前の東京オリンピックの時は、国民全部が諸手を挙げて歓迎し、応援し、その華やかに酔いしれた。そして、経済成長に邁進していった。
今度の東京オリンピック。競技場問題でゴタゴタしている。経済は大丈夫だろうか。

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戦争に行ったり、空襲を受けたりしながらも、何とか生き残った日本人。こういった人たち・・つまり私の親の世代だが・・一生懸命働き、血と汗と涙で戦後70年間の平和と繁栄を気づいてきた。それも自分の子や孫が戦争に遭わないよう、ひもじい生活をしないようにと思って。

それが何か、先日の強行採決によって否定されたようで、哀しいわけなのだ。



あ、反論のコメントはいりませんよ。議論する気もありませんし。



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