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さくらしめじの彪我君と雅功君の歌う歌

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さくらしめじの彪我君と雅功君の歌う歌

さくらしめじの歌に「せきがえのかみさま」という歌がある。CDになっているからしめじファンなら誰でも知っていると思いますが、CDになったのは6月下旬。
でもこの歌自体が動画サイトで発表されたには2月で、いい曲だということで、ファンからCD化を期待されてのことだった。

当初、この曲の詩の内容を聞いて、もしかしたらこの曲はさくらしめじの二人の作詞ではないかとウワサされた。それくらい本当に可愛い歌だったのだ。

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でもやっぱり違っていた。さすがにこれだけまとまった作品は、彼らには無理だろうと納得したしたものだ。でも本当に彼らの年齢と生活にマッチした歌だった。少なくとも大人から見れば・・・。

他の曲もそうだ。年齢相応でなおかつ、前向きで素直な好感の持てる曲が多い。
「ぎふと」もそうだ。男の子を持つ母親が聴いたら、涙を流して七転八倒しながら喜びそうな超可愛い曲だ。

しかし、いくら曲がよくても、歌ってる本人達にその曲の良さを表現できる実力と魅力がなければ曲自体が死んでしまう。
でもさくらしめじの二人にはそれがあった。
外見も見たとおりさわやかで、礼儀正しく、おとなしく素直、世間を拗ねたところがない。大人から見れば本当にいい子達が、いい曲を歌わせてもらって、その幸福感を大人に返してくれている。
人気が出ないわけがない。

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でも彼らの同世代の中学生達はどう見ているだろうか。しめじみたいな中学生ばかりだったら、世の中、いうことはないが、なかなかそうはいかないのが世の常。
私だって、中学生の頃はさすがに犯罪に関係するようなことはなかったが、酒やタバコに興味を持ち、土手の中腹の草むらに無造作に捨てられ、雨ざらしでページがパリパリになったエロ本に興味を抱いたものだった。

というのはウソで当時の中学生はもっとウブだった。恋愛どころか、女子と手をつなぐこと自体ためらわれた。女子と手をつなぐことは汚いという者もいた。(もちろんその逆も)
自由に席替えしなさいと先生にいわれて、教室の中央で男女が真っ二つに分かれたことがあった。窓際に女子23人。廊下側に男子23人が固まって並んだのである。

さすがにこれは先生から注意を受け、やめさせられた。自由に席替えしろというのは、少なくとも男女ペアで座るという事が大前提であり、あとは好きなようにしろということだ。
これは、もしかしたら、そこに男女差別の気持ちが入っていたのかも知れなかった。

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さて、私の事はともかく、現代の中学生はどうだろうか。しめじの歌なんかうそっぱちだ。あんな健康的な奴なんかいない。という人もいるだろうし、あの歌みたいに好きな女の子との恋がしたいと思っている人もいるだろう。

フォークソングというのはもともとアメリカ民謡だったけれど、しだいに同じ民衆から出た歌ということで、反戦や自由、民族差別に反対することなどを目的とした、歌に変化してきた。

1960年代、そういった流れのまま日本に伝わってきた。
時もおり、ベトナム戦争真っ最中で、この事に関して、自分たちも声を上げよう、心からの気持ちをギター片手に歌に乗せて社会に発信しようというフォーク歌手がでてきた。
高石友也や加川良、岡林信康、中川五郎などシンガーソングライターといわれるひとたちだ。フォークソング=反戦歌という構図もできた。

でもベトナム戦争が終わって平和になると、いわゆる大衆音楽界も様変わり。若者に人気のフォ-クソングも下火になり、替わってアイドル歌手がわんさかでてきた。天地真理、山口百恵、郷ひろみ、西城秀樹等のアイドル歌手にフォークはぶっ飛ばされてしまった。

ただ、そのあとにメジャ-の商業ベースのって、井上陽水や吉田拓郎、かぐや姫やさだまさしなどが全国展開して、ニューミュージックというジャンルを形成し始めた。
でもそこでもやはり、シンガーソングライターの気風は残り、今に至る。フォークは自分で作詞作曲して歌うものという気風。


でもひとりの人間の知識や能力なんてたかが知れてる。いつまでも自分だけで作詞作曲していては飽きられる。
一部の狂信的なファンはつくものの、幅広く一般的な層まで広がらない。



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さて、さくらしめじはどうだろうか、シンガーソングライターのように、中学生としての自分たちの思想を年相応に歌に託することができるだろうか。
おそらく作れないだろうし、作ったとしても手直しが必要だったり、アレンジに頼ってしまいそうだ。
もう少し年を経なければならないかも知れない。


10年ほど前、平川地一丁目というグループがいた。中学二年生の兄と小学6年生の弟のフォークデュオである。デビュー時の平均年齢だけを見ればさくらしめじと同い年だ。
彼らは自分たちで(とくに兄の方が)作詞作曲していた。
それでは彼らは当時の中学生の思いや生活ぶりを歌にしていたのであろうか。
いや違う。
子供の時に生き別れた母親や年のはなれた弟の事を思いながら、そういった関係の歌を作っていた。
彼らには特別なテーマがあったのだ。だから作詞作曲できたし、多くのひとも興味をもった。


ゆったり、まったり、ほんわかのしめじにはそういった鬼気迫るような話題はない。
どちらかというと、彼らにはひとの心の傷を癒してくれる暖かさ・やさしさがあり、それを求めて来る人が多いはずだ。


最大公約数的な中学生群像を歌ってくれればいい。同年代の人たちだけでなく、多くの年代層の人たちを喜ばせてくれる歌を歌ってくれればいいと思うのでる。

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2015.2.22さくらしめじ「せきがえのかみさま」



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ところで来年早々CD化される「さんきゅう」であるが、平川地一丁目も同じような内容の歌を歌っている。聴き比べてほしい。

さくらしめじ「さんきゅう~きみでした~みちくさこうしんきょく」ライブ映像



かわれないので 平川地一丁目



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