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フィギュアスケートの宇野昌磨君はなぜ手の指を大きく開くのか

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フィギュアスケートの宇野昌磨君はなぜ手の指を大きく開くのか

フィギュアスケートの宇野昌磨君は演技を始める前、そして技が決まった時、さらにフィニッシュに手の五本の指を大きく、思い切り開く。
例えば、こう。
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これは今年。

去年の冬はこう。
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それ以前も、こう。
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他の外国選手は細くて、高い自分の身体ををより美しく見せようと、指先をそろえて、アピールする。
でも昌磨君はその逆をいっている。
なぜ、昌磨君は五本の指を思い切り開くのか。

私が考えるに、それには二つの理由が考えられる。
まず、昌磨君は18才の大学一年生。
でも身長があまり高くない。公式には出ていないが160㎝とちょっとくらいか。

他の外人選手が8等身の身体を使って華麗に演技しているのに比べて、昌磨君6等身くらい。並ぶとどうしても見劣りする。
でもまつげが長く、目がぱっちりして、色白で顔の部品がはっきりしているせいか、可愛らしく見え、遠目では14.5才くらいにしか見えない。

まあ、一見、非力に見えるそんな彼が4回転ジャンプを何度も飛ぶものだから、人気が出ないわけがない。
さて、そんな彼が大人の男として、力強さを見せるにはどうしたらいいか。
その手段として、五本指を思い切り開いているのではないかということだ。


歌舞伎にそのヒントがある。
歌舞伎には弁慶や暫(しばらく)の鎌倉権五郎など超人的なスーパーヒーローや天狗や鬼、神といった空想上の生命体が登場する。

そういったヒーローたちが自分の力強さを表現するために五本指を大きく開いて見栄を切ることがある。

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五本指を開くということはそれ相当の腕の筋力と、手の内を見せるという度胸がなければできないことだ。いわばそれができれば力強い=男っぽいということになりはしないか。


でも同じ歌舞伎で五本指を大きく開く役柄がまだある。
子役だ。
子役の演技や踊りの手のうちで大きく掌を開いて可愛らしさを表現することがある。
実生活でも顔の両側で両手を大きく開いて、いないいないバーをすることがあるではないか。

「連獅子」において、親獅子を演ずる片岡仁左衛門丈と子獅子を演ずる孫の片岡千之助丈。
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大人は指を閉じて、落ち着きとスマートさを表現していることに対して、子供は大きく指を開いて可愛らしさを表現している。
でもこれは可愛らしさだけでなく、同時に、子供らしく何事にも好奇心を抱く向上心と生命力の強さを表現しているのではないか。



つまり昌磨君は
「見た目、幼くて可愛らしさを表現しているが、同時に成人男性の力強さも兼ね備えている」ということをアピールしているのではないだろうか。


テレビ放送(テレビ朝日系)グランプリファイナル マルセイユ
一度見てみてください。
男子ショート           12月 9日(金)      よる8時~
女子ショート           12月 10日(土)     よる6時56分~
男女フリー & エキシビション     12月11日(日)     よる7時58分~

最後にかっこいい昌磨君と可愛い昌磨君。

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B.ESP. Shoma UNO 宇野昌磨 FS - 2016 Skate America




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