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冬の夜ほど心暖かく・・・頼れる父

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冬の夜ほど心暖かく・・・頼れる父

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最近、親と子に関する裁判で気になるものがあった。
ひとつは「60年も前の赤ちゃん取り違え事件」に関するもの。
http://mainichi.jp/select/news/20131128k0000m040116000c.html

「違う人生があったとも思う。生まれた日に時間を戻してほしい」。東京都墨田区の病院で60年前、出生直後に別の新生児と取り違えられ、東京地裁で病院側の賠償責任を認める判決を勝ち取った都内の男性(60)が27日、東京・霞が関の司法記者クラブで記者会見し、揺れる思いを吐露した。

男性は1953年3月に出生。13分後に生まれた別の新生児と、産湯につかった後に取り違えられ、実母とは違う女性の元に渡された。育った家庭では、2歳の時に戸籍上の父親が死去。育ての母親は生活保護を受けながら、男性を含む3人の子を育てた。6畳アパートで家電製品一つない生活だったが「母親は特に(末っ子の)私をかわいがった」と振り返る。「この世に生を受けたのは実の親のおかげ。育ての親も精いっぱいかわいがってくれた」。既に他界した4人の親への感謝を口にした。

男性は、中学卒業と同時に町工場に就職。自費で定時制の工業高校に通った。今はトラック運転手として働く。

取り違えられたもう一方の新生児は、4人兄弟の「長男」として育ち、不動産会社を経営。実の弟3人は大学卒業後、上場企業に就職した。

兄弟で「長男」だけ容姿が異なることから、3人の弟が2009年、検査会社にDNA型鑑定を依頼。血縁関係がないことが確認された。その直後から実兄捜しが始まり、病院の記録を基に11年、男性を捜し当てた。


最近では映画にもなった「赤ちゃん取り違え」。
でも映画と違うところは、人生の大半を過ごした60年という長い歳月の果ての、取り違え判明である。
赤ちゃんも60歳になって、親も、おそらく取り違えをした、病院の医師や看護婦もいなくなっているであろう。
60歳になって、その一生を否定されるような事実を知らされたのだ。
貧乏だけれど、やさしかった育ての母親の元で育ち、悔いのない人生だったと思っていたが・・・。

でもやっぱり血の繋がった家族というものを知りたくなったのだろうなあー。

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この裁判、子の立場に立っての裁判であったが、逆に親の立場に立っての裁判がもうひとつある。
http://www.nikkei.com/article/DGXNASDG1102H_R11C13A2000000/

性別変更の夫と人工授精の子は親子 最高裁

 性同一性障害で性別を女性から変更した男性が、第三者からの精子提供で妻が出産した長男との戸籍上の父子関係を認めるよう求めた家事審判を巡り、最高裁第3小法廷(大谷剛彦裁判長)は11日までに、請求を退けた一、二審の判断を破棄し、男性を父親と認める決定をした。

性別変更に伴う同種事案で、血縁関係のない父子に法的な親子関係を認める司法判断は初めて。性同一性障害の人が結婚して家族を持つことを後押しする内容で、家族のあり方を巡る議論が活発化しそうだ。

性別変更の手続きなどを定めた2004年施行の「性同一性障害特例法」は、性別がいったん変更された後は、変更後の性別とみなして民法などの各種法律を適用すると定めている。

最高裁は、女性から男性に性別変更した人は「民法に基づき夫として結婚できるだけでなく、婚姻中に妻が妊娠した場合は夫の子と推定すべきだ」と指摘。結婚することは認めておきながら、親子関係の形成を認めないのは許されないと結論付けた。


つまり性別変更した父親と、第三者から精子提供されて妻が出産した長男との間に父子関係が認められたのだ。
これは、ほんとうに血の繋がりがないのにである。
父親は裁判結果に満足だろうが、子供は大人になってから、自分の父親に生殖能力がないのがわかったら、ほんとうの父親探しを始めるだろうな。
罪な裁判結果だと思う。

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