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Channel: ガニメデス(Ganymedes)
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未来和樹という少年

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未来和樹(みらいかずき)君という少年がいます。中学三年生です。

彼はどういう少年かというと、私が10月の25日に大阪の梅田芸術劇場で観たミュージカル「ビリーエリオット」の主役を演じた5人の少年たちのひとりです。

ビリーエリオットというのは実は、設定では11歳の少年です。その11歳の少年の役を中学三年生(15歳)の彼が演じることができたのは、やはり彼が小柄であったことと、もうひとつ、実に美しいボーイソプラノの持ち主だったからです。
児童劇団に所属しダンスの経験もありますが、やはりその声を生かし、童謡歌手としての経歴も持っていました。


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その彼が公演の途中で体調を崩し、そのまま降板してしまいました。
主役の座を降りたのです。あと3.4回は主役として出演するはずでした。
ではどんな症状だったのか。
公式に発表されたのは「成長にともなう痛み」のため。

いいように考えれば、彼も中学三年生。第二次成長期の時期にはいったのでしょう。

この役はかなりハードな役です。バレエ、ダンス、タップ、器械体操、歌、演技などで約3時間出ずっぱりの役です。この役を12歳前後の少年が演じるわけですから、5人で回していてちょうどよいのでしょう。

でもそういったハードな役が、成長期と重なったため、身体に変調を起こしたのでしょう。
ちなみに成長の痛みとは

成長期の一過性の痛みであるため、急激な体組織の成長のために生まれる痛みと説明されてきた。しかし成長だけでは説明がつかず、骨の急な成長で骨に付着する腱(けん)との結合部に生じる炎症、あるいは成長期小児の脆弱(ぜいじゃく)な骨端部軟骨組織への負荷により炎症が起こる骨端症が原因とも説明される。」(日本大百科全書)

成長することは人間にとって大事なことかも知れません。
でもそれが原因の痛みによって、公演途中で降板しなければならなくなったのです。約1年半、一生懸命、なれない練習をやってきて、やっと本番、そしていよいよ公演の終了が近くなった所で降板を余儀なくされ、他の人に代役を仰がなければならなくなった。
どんなに悔しかったでしょう。

しかし、どうして神はこんなに男の子に試練を与えるのでしょうか。

華奢な身体、スベスベした肌、可愛い顔、綺麗な声の男の子が数年のうちに背が高くなり、肩幅広く、胸板が厚く、毛むくじゃらの身体になり、おまえに声も獣のように野太くなってしまう。

超人ハルクじゃあるまいし。

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公演当初の頃の未来和樹君。
いちばんはじめに歌った子です。
そして、いちばんさいごにダンスを踊った子です。
年長者として、他のビリー役の子をリードしてきました。

『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』製作発表より「エレクトリシティ」720p



これは本家イギリスのスタッフの前で得意の歌を披露したときです。
絶賛されています。
BILLY ELLIOT Japanese TV show 2017/03/18



さいごに
最近の彼のツイッター(つぶやき)です。

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なんか泣けてくる

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