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Channel: ガニメデス(Ganymedes)
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天使のような子

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年末の話です。

今みたいな寒気の強い日。夕方、歯医者に行った。

予約制だから、待合室にもそんなにたくさん患者はいなかった。
でも気になった光景が・・・。

小学3,4年生くらいの男の子が母親と順番を待っていた。
おそらく学校の制服だろうか、半ズボンだった。
といっても昨今のこと、そんなに短いものではない。膝上10センチ程度のもの。
でも寒いことには違いはない。もしかしたら学校の帰りなのかも知れない。
(たしかに近隣の町で、制服を採用している公立小学校がある)
こんな感じ。顔は違うけど
イメージ 1



母親はソファーに座って、雑誌を読んでいた。
私が気になったのは、その男の子が半ズボンだった事もあるが、その行動だった。
初めはじっと座っていたが、飽きてきたのか、しだいに男の子らしく、室内をウロウロし始めた。
窓から外を眺めたり、掲示板のポスターを触ったり。

そして、それも飽きてきたのか、今度は、突然母親の前に来ると、自らの素足の両膝を冷たい廊下の床につき、母親の顔を下から覗き始めた。

こんな体勢
イメージ 2


(寒くないのかな・・・そんな冷たいところに膝をつけなくても・・)
母親はそんな息子にチラと一瞬、視線を走らせたが、すぐに雑誌に視線を戻した。

そのうちに、男の子は母親に話しかけたり、母親の両膝を指でつついたり、枕にするように自分の頭を載せたり、頬をすり寄せたり、まるで子犬か幼児のように甘え始めた。

え!?小学生! それも男の子だろう。
これくらいの年齢の男の子って、粗野で行儀が悪くて恥ずかしがり屋なもの。
こんなに人前で堂々と甘えた表情を見せる子って珍しいと思った。

でも見ていてイヤな甘え方ではなかった。大きな声も出さず、母親の身体を揺するでもない。周りに迷惑を掛けないように、誠実で規律正しい、それでいて素直な甘え方だった。
内容は聞こえなかったが、やさしそうに淡々としゃべりかけている。膝をついたまま。
母親のほうはそれを、特に
叱りもせず、褒めもせず、耳を傾け、頷いている。


いい母子関係だなと思った。男の子でもこんなに素直に言いたいことを言えて、甘えられる。母親はそれを人前だからといって咎めない。おそらく質素で慎ましいが、温かい環境の家庭を想像した。
特に美少年というほどでもなかったが、天使のような子だった。

そのあと私は診察室に入って、診察が済んで出てきたときには、もうその親子はいなかった。
え、やっぱりって・・・思った。


**********************************
1月20日に福岡までさくらしめじのライブに行って来た。
楽しかったけど疲れた。
彪我君とハイタッチしたけど、2時間スタンディングで足腰膝がガクガクになってしまった。
そういえば生まれてこのかた、ハイタッチなどという、ハイカラなものをしたことがなかった。
さくらしめじのファン(推し)になっていろいろなことを経験させてもらってます。
そういやあライブハウスなどというところへ出入りするのも、昨年の香川菌育が生まれて初めてのことだった。
ということでこの一週間疲れてました。
イメージ 3


子どもの夢・未来応援メッセージ動画「笑顔の未来へ」【青森県制作】






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