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私が、避難勧告が出ても避難しなかった理由

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私が、避難勧告が出ても避難しなかった理由

まず、今回の大雨災害で亡くなった方にお悔やみを申し上げるとともに、被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

当地でも長時間にわたり大雨が降り、川の水位が上がり、行政から避難勧告が発令されました。
幸いにも当地の川は氾濫することもなく、また堤防が決壊することもなく、大きな被害が出ることはありませんでした。
(県下では、神戸・宍粟などで土砂崩れがあり、犠牲者も出ましたが)



 さて、テレビのワイドショーなどでも盛んに今回の災害を報道していますが、ごく少数のコメンテーターの意見として、気になるものがありました。
 直接的ではないですが
「犠牲になった、または被害を受けたのは自己責任」といった内容を含む意見があったことです。
つまり、「避難勧告が出された時点でさっさと避難をしていれば、とか、日頃から防災教育に真面目に取り組んでいれば、とか、自分の住んでいるところの災害の歴史を勉強している、または地質を理解していれば・・・」

災害の被害に遭わなかったということです。

まーそんなこといちいち言われなくてもわかっていることだが(言われてもわからない人もいることは確かだが)
ひとそれぞれ理由や問題点があって、なかなか解決できないのが現状です。



そこで私の場合、
避難勧告が発令されたにもかかわらず避難しなかったのはなぜか。

1.夜、遅かったから。
テレビやラジオでも夜遅く、しかも大雨が降っている時の避難はより危険を伴うため、家の二階など、安全な場所に避難して下さいと言ってくれている。

2.当地河川でも数十年前に洪水があったが、その為、河川の幅を広げたり川底を掬ったり、堤防を強化したりしている。結果、その後は氾濫や堤防の決壊というものはない。

3.毎年のように台風や大雨の時、何度も避難勧告が発令されているが、災害に遭っていない。

4.県が設置した河川の水位監視カメラをネットで見ることができ、自分で判断できるようになっている。

5.台風の時と違い、風はなく雨だけなので、いつでも避難できる。

6.家の中には大切なものがあり、ギリギリまで、二階に持って上げる作業時間を必要とした。

7.当地では歴史的に見て土砂崩れは確認できていない。

8.避難指示が出たら避難しようと思った。その結果ほとんど寝られなかった。

ただ、避難しなかった人の中には高齢で動けなかったとか、すで眠っていたとかいった理由で、もしくは避難勧告自体が発令されたことを知らないひとも多かった。

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 こうして長時間・広範囲に災害が進行している中、延々と11時間も音楽番組を生放送で流し続けていたテレビ局があった。それも全国ネットで。
バッカじゃなかろうか!!
被災地では生き埋めになった人もいれば、洪水の中、屋根の上に上がって必死で救助を求めている人もいた。Twitterで助けを求める人もいる。そんな中で、報道機関としてやるべき事を忘れたのか、

音楽番組を否定しているわけではない。1時間、長くても2時間くらいの番組なら、避難している人の心の癒やしにもなったろうが11時間ともなるとバカげている。

多くの歌手を集めているので中止はできないのだろうという意見もあるが、そこは報道機関としての心意気、損は承知で本来の報道機関としての使命を果たすべきであろう。

番組自体は録画でもして他の日にでも放送できるだろう。それでゴチャゴチャ文句を付けるスポンサーがいたら不買運動してやればいい。

こういうところ東京至上主義が垣間見られる。
もし、東京で大雨が降り、各地で洪水が起こり、JRも東京メトロも不通になっても番組をやるのだろうか?
東日本大震災の事を忘れたのだろうか。
死者の数さえ少ないが、広範囲・長時間にわたって災害にさらされたことは東日本大震災に匹敵する。

今なお、川が氾濫したり、大雨が降ったり、土砂災害の危険があるということで避難指示が出ているところがある。


それにしても石井国交相は、国土の保全や交通政策などが本来の仕事なのに災害現場を視察しないで、金儲け法案(IR法案)の審議にうつつを抜かしている。
まあ、これも国会議事堂がある東京が被災していないからかな。

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 タイの洞窟で少年ら13人が閉じ込められた話。これも、もっともらしく識者ぶった意見として「自己責任論」を唱える意見があったというが、これも空気を読まないこと甚だしい。まずは助け出すことが先決だろう。

でも数人ずつでも助け出されていることは朗報だ。
朗報で、・・・いい話なんだが。
このニュースを大雨災害のニュースより先に放送する報道番組やワイドショーがあった。
いい話は後からゆっくりやればいい。
現在進行形で多くの人が亡くなっている大雨災害のほうを優先して報道すべきではなかったのかな。

ま、少年が助かったということはいいことなので、東南アジアの笑顔の少年の画像を置いておく。

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