可愛いという事

可愛いという事

先に下の動画を見てほしい。
動画を見られない環境の人は静止画を見てほしい。
先頃までテレビで流されていたCMです。

堀北真希さんが「あなたがもし学生さんなら、レオパレスに学割料金ですむ事ができる」と言っています。つまり、レオパレスのCMなのですが、それを聞いている男優二人。CMの内容よりも堀北真希の可愛らしさを褒めるという設定になっています。

つまり、本来なら、レオパレスからのメッセージを伝えるだけのCMなのに、それをきいている視聴者代表としての二人の男優は、CMの内容よりも堀北真希の可愛らしさに目を奪われている。
まあそういうところを面白いという事にしてCMを目立たせようとしているわけですが・・・。

さて本題、CMの内容はどうでもいいのですが、私はこのCMを見るたびどうも違和感を感じてしまう。

まず、堀北真希。男性から「可愛い」と言われて嬉しいだろうか？
本来、「可愛い」という感情は年上の人から年下の人に対して、または目上の人から目下の人に対して、または親と子といった支配者から被支配者に対して発せられる感情であって、けっして言われるほうはいい気はしないはずである。
つまり年上の人や、地位的に上の人、または好きな人や憧れの人から言われる分には何の抵抗もないだろうが、同世代の者や好きでもない人から「可愛い」と言われて、腹が立たないのだろうか？
馬鹿にされたと思わないだろうか？
もちろんこれはCMであるし、堀北はタレントであるから、そんな感情は超越しているであろうが、問題にしたいのは一般の大人の女性である。

２０歳も超えれば立派な大人である。大人が、他人から「可愛い」と言われて嬉しいのだろうか？

本来「可愛い」対象は子供のはずである。
「可愛い」は「愛らしい」という意味の他に「いたわしい」とか「不憫」といった意味を持つ。
つまり、子供は「愛らしい」と同時に「小さくていたわしく」「ひ弱くて不憫」な存在なのだ。
これは大人には適用されないはずだ。大人は大きいし、身体も健康だ。
にもかかわらず、若い女性は「可愛い」と言われて喜んでいる。
「おまえはチビで役立たずだ」と言われているのと同じなんだが・・・。

下記の画像はすべて男の子です。（のはずです）