何で丸刈りだ!!
ワイドショーをよくご覧の方は知っているでしょうが、LINEで女子中学生に暴言を吐いたあの大阪府議の話です。
経緯は下のニュース記事を見てもらえばわかりますが、ちょっと気になったのは、反省に気持ちを表すために頭を丸刈りにしたことです。もっとも丸刈りになってもその顔、その態度に反省の様子は見られませんでしたが・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140812-00000003-ann-soci
LINEで中学生に暴言の維新大阪府議“除名処分”
テレビ朝日系(ANN) 8月12日(火)5時54分配信
大阪府議会議員が無料通信アプリ「LINE」で女子中学生らに暴言を吐くなどした問題で、所属する大阪維新の会が府議団から除名する処分を決めました。
山本景大阪府議会議員(34):「ご迷惑、そしてご心配をお掛けしていることを深くおわび申し上げます」
山本府議はLINEでやり取りしていた中学校の女子生徒らから仲間外れにされ、「絶対に許さない」などと威圧的なメッセージを送っていました。その後、女子生徒らから相談を受けた教育委員会が抗議し、山本府議は頭を丸刈りにしていました。一連の騒動を受けて、山本府議の所属する大阪維新の会は11日、「社会的影響が大きく、反省が足りない」などとして、大阪府議団からの除名を決めました。異議があれば申し立てができるということです。
これは最近の流行なんでしょうか?
謝罪するときには土下座をし、反省の気持ちを表すときには丸刈りにする。
最近ではAKBのアイドルがルール違反ということで丸刈りになって世間を騒がせました。
この土下座とか丸刈りとか、いってみれば古い風習、前時代的な行動がなぜ、現代でも通用するのでしょうか。あまりにも形にこだわった行動で、一種の民族的ノスタルジアによるものでしょうか。それともアイデンティティの喪失?
そもそも丸刈りは、戦前では普通の髪型でした。ただ、多くが少年以下の子供達の髪型で、大人の男性は長い髪型、いわゆる調髪が普通でした。その大人が丸刈りになるときは、刑務所の囚人となった時、もしくは軍隊に入ったとき、もしくはヘアスタイルにお金を掛けられない貧乏な人たちだけでした。
そういう意味では丸刈りになるということは、それなりに意味のあることかも知れません。
でも戦後になったら、丸刈りの男性といえば中学生か、スポーツをする人というイメージがあります。
50代後半から60代の男性は、経験があるとは思いますが、小学生の時、坊ちゃん刈りだったのに、中学生になった途端、丸刈りを強制されて、悲しい思いをしたと思います。
つまり戦後においては、丸刈りになるということと、反省するということは同義語ではないのです。
にもかかわらず反省の意を表すときに丸刈りになるというのは、戦前回帰ということになります。もっとも今回の場合、丸刈りになったって反省しているようには見えませんでしたが。
もうひとつ土下座について。ドラマ「半沢直樹」でよりクローズアップされるようになりました。戦前においては、土下座するという事はかなり、屈辱的だったらしいですが、戦後にはそんな形だけの謝罪の仕方ではなかなか許しては貰えませんでした。頭を下げることなど、単に相手の顔を見なくてすむ、ただのパフォーマンスに過ぎなかったのですから。
顔の下で舌を出してアカンベーをしたって相手には見えないのです。
まあ土下座してイヤな事は、ズボンが汚れることだけだったでしょうか。
それより、謝罪するにおいて大切なことは、
なぜ、叱られたのか?
なぜ、悪い事なのか?
なぜ、してしまったのか? (原因究明)
そして今後どうするのか?
そういった事をはっきり意志表示しないと謝罪したことにならなかったのです。最近、謝る人は多いけれども、謝って丸刈りになってるだけという人が多いのではありませんか?
土下座は、謝り方の知らない人がすることです。
********************************
奥村チヨ 80p
ワイドショーをよくご覧の方は知っているでしょうが、LINEで女子中学生に暴言を吐いたあの大阪府議の話です。
経緯は下のニュース記事を見てもらえばわかりますが、ちょっと気になったのは、反省に気持ちを表すために頭を丸刈りにしたことです。もっとも丸刈りになってもその顔、その態度に反省の様子は見られませんでしたが・・・。
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20140812-00000003-ann-soci
LINEで中学生に暴言の維新大阪府議“除名処分”
テレビ朝日系(ANN) 8月12日(火)5時54分配信
大阪府議会議員が無料通信アプリ「LINE」で女子中学生らに暴言を吐くなどした問題で、所属する大阪維新の会が府議団から除名する処分を決めました。
山本景大阪府議会議員(34):「ご迷惑、そしてご心配をお掛けしていることを深くおわび申し上げます」
山本府議はLINEでやり取りしていた中学校の女子生徒らから仲間外れにされ、「絶対に許さない」などと威圧的なメッセージを送っていました。その後、女子生徒らから相談を受けた教育委員会が抗議し、山本府議は頭を丸刈りにしていました。一連の騒動を受けて、山本府議の所属する大阪維新の会は11日、「社会的影響が大きく、反省が足りない」などとして、大阪府議団からの除名を決めました。異議があれば申し立てができるということです。
これは最近の流行なんでしょうか?
謝罪するときには土下座をし、反省の気持ちを表すときには丸刈りにする。
最近ではAKBのアイドルがルール違反ということで丸刈りになって世間を騒がせました。
この土下座とか丸刈りとか、いってみれば古い風習、前時代的な行動がなぜ、現代でも通用するのでしょうか。あまりにも形にこだわった行動で、一種の民族的ノスタルジアによるものでしょうか。それともアイデンティティの喪失?
そもそも丸刈りは、戦前では普通の髪型でした。ただ、多くが少年以下の子供達の髪型で、大人の男性は長い髪型、いわゆる調髪が普通でした。その大人が丸刈りになるときは、刑務所の囚人となった時、もしくは軍隊に入ったとき、もしくはヘアスタイルにお金を掛けられない貧乏な人たちだけでした。
そういう意味では丸刈りになるということは、それなりに意味のあることかも知れません。
でも戦後になったら、丸刈りの男性といえば中学生か、スポーツをする人というイメージがあります。
50代後半から60代の男性は、経験があるとは思いますが、小学生の時、坊ちゃん刈りだったのに、中学生になった途端、丸刈りを強制されて、悲しい思いをしたと思います。
つまり戦後においては、丸刈りになるということと、反省するということは同義語ではないのです。
にもかかわらず反省の意を表すときに丸刈りになるというのは、戦前回帰ということになります。もっとも今回の場合、丸刈りになったって反省しているようには見えませんでしたが。
もうひとつ土下座について。ドラマ「半沢直樹」でよりクローズアップされるようになりました。戦前においては、土下座するという事はかなり、屈辱的だったらしいですが、戦後にはそんな形だけの謝罪の仕方ではなかなか許しては貰えませんでした。頭を下げることなど、単に相手の顔を見なくてすむ、ただのパフォーマンスに過ぎなかったのですから。
顔の下で舌を出してアカンベーをしたって相手には見えないのです。
まあ土下座してイヤな事は、ズボンが汚れることだけだったでしょうか。
それより、謝罪するにおいて大切なことは、
なぜ、叱られたのか?
なぜ、悪い事なのか?
なぜ、してしまったのか? (原因究明)
そして今後どうするのか?
そういった事をはっきり意志表示しないと謝罪したことにならなかったのです。最近、謝る人は多いけれども、謝って丸刈りになってるだけという人が多いのではありませんか?
土下座は、謝り方の知らない人がすることです。
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奥村チヨ 80p