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Channel: ガニメデス(Ganymedes)
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いちばん必要なもの

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いちばん必要なもの

先週の前半くらいまでだったら、夜中には「家族ノカタチ」の録画を繰り返し繰り返し見ていたのだが、後半になってからは、もっぱら地震のニュースばかり見ている。ただ、九州でどんなに大きな地震が起きても関西までは届かないので、なかなか実感が伴わない。(というより、阪神淡路大震災を経験している者にとってはあまり思い出したくない感覚だ)
先日、中央構造線が動いて、南海トラフに影響するかも知れないというニュースを見て、やっと不安さが共用できたかなというくらいだ。


さて、避難場所からの中継ニュースを見ていて気になったことがある。
どの、取材スタッフも最後にしきりに避難している人に向かって「何か必要なものはありますか」と訊いている。
始めの頃は「毛布、水、米」といった本当に必要最低限の物ばかりだったが、そのうち、内容が具体的な物に変化してきた。
「紙おむつ、肌着、流動食、お茶、薬」など。
でも誰も言わないけれど、いちばん必要なものは手足を伸ばして寝る事ができるスペースじゃないかと思う。それも暖かくて、地震があっても崩れない屋根の元で。

今日、自衛隊がテントを張って、簡易のお風呂を提供していたニュースを見た。たくさんの避難者が列を作って入れるのを待っていた。たしかに三日もお風呂に入れないと、身体がゴソゴソ痒くなってくる。それに身体を温めることも大事なことだ。

入ったひとは気持ちよさそうにしていた。
特に長い髪の女性は、タオルで髪を叩くようにして水分をとりながら、満足そうな顔をして避難所に戻っていった。
でもヘアケアはできないだろうな。
それに化粧もできないだろうな。
それに風呂に入っても、着替えがないから、また同じ肌着を着なければならないという。
着替えの肌着も欲しいけれど、化粧品や、スキンケア用品も必要になってくるだろう。
おにぎりや水や、カップ麺だけでなく、もっと女性目線でものを考えた方が、より人間らしい生活を取り戻せるのではないだろうか。



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浩太君の風呂上がり。



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そういえば、神戸の大震災の時、被災した親戚がうちへ、クルマで風呂にに入りに来た。
寝る所もある。食べる物もある。クルマもある。でも、電気もガスも水道も止まっているので風呂にだけは入れなかったと、ぼやいていた。
たしかに風呂に入ってキレイになると、心も洗われた気分になる。

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